福祉用語

「応益負担」と「応能負担」の違いとは?

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応益負担とは、受けた利益に応じてお金などを負担する事。
応能負担とは、自分の能力に応じてお金などを負担する事でした。

2006年、障がい者の方が地域で暮らせる社会の実現、または自立と共生できる社会をめざし、障害者自立支援法が施行されました。 この制度、膨れ上がった社会保障費対策の為に応益負担。つまり、サービス(車椅子や装具なども)にかかる費用の1割を、当事者負担にしたのです。

それ以前は、サービス受給者の年収によって、負担金が設定されていました。つまり、どんなに高額な医療サービスを受けても、自分の払える負担の範囲内で請求されていたのです(応能負担)

 



 

障害者自立支援法が施行されてから・・・
この1割負担が当事者の家計を圧迫させ、サービスを受けられない障がい者の方々が増えてしまったのです。

そこで、2010年に障害者自立支援法を改正し、家計負担能力の事情を考慮して金額が設定されるようになりました。(応能負担)

2013年4月、障害者自立支援法は名前と法律理念が変更され、障害者総合支援法として施行されています。

著者 出川 雄一(ツイッター)   障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。

福祉情報167へ 今さらですが、IPS細胞とは何ですか?(網膜色素変性症が治る?)

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