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今さらですが、iPS細胞とは何ですか?

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2014年6月14日、NHKのニュースの中で網膜色素変性症に関する報道がありました。慶応大学の研究チームが、網膜色素変性症の患者から作り出したiPS細胞で、病気の原因となる遺伝子の1つを突き止めた!というものです。

この研究によると、ロドプシンという遺伝子が変化していたようで、「網膜色素変性症が発症する前、この変化を食い止める薬を飲むことにより、症状の予防につながるのではないか?」 このような結論を導き出しておりました。

ムムッ!? ヾ(◎□◎)-┐ iPS細胞だって? そもそもiPS細胞って何だろう?どうして「i」が小文字なの? よ~し 今日も調べるよ~о(´▽`)о

解りやすく簡単に♪

2012年、ノーベル医学、生理学賞を受賞したのが山中伸弥教授と、イギリスのジョン・ガードン博士(1933 - )です。 このガードンさん。受賞する前、周りの学者から冷ややかな眼差しが注がれていた人物です。

受精卵が細胞分裂を繰り返される事により、様々な組織が作られます。



このガードンさん、「成熟した細胞を初期化する事が出来るんだ!」と唱えた人物だったのです。初期化とは、細胞の時間を巻き戻すこと。 つまり、「成熟した細胞を、受精卵のような状態に戻すことができるのだ」といった人物です。周りの学者は、「本当かいなぁ~?」と思っていました。

しかし、ジョン・ガードンの研究を証明した人物が現れます。
それが、山中教授だったのです。

山中教授は、皮膚の細胞に4つの遺伝子を組み込ませることで初期化する事に成功させました。つまり、細胞が分化していない状態のものを作り出すことができたのです。これがiPS細胞です。

例えば網膜色素変性症。
これは、網膜に存在する視細胞が失われるために視野が狭くなったり、視力が低下する障害です。視細胞が光をキャッチするので、それが失われることにより様々な弊害がでてきます。 → 視野が狭くなってしまった!網膜色素変性症とは何ですか?

受精卵が細胞分裂を繰り返すように、iPS細胞を分裂させる事で視細胞を形成させ、それを移植させる事で視力などが回復できるのではないだろうか?このように考えられているのです。

白血病などの血液難病。他者の骨髄を移植する事によりそれを治癒させていますので、副作用のリスクが伴います。 しかし、iPS細胞は、患者自身の細胞などを使ってそれを作り出すことになりますので、副作用がないとされています。

iPS細胞を使って、網膜色素変性症が治るのではないか?このように考えられているのですね♪

ちなみに、iPS細胞は、「Induced pluripotent stem cells」の略。
日本語に訳すと、「人工多能性幹細胞」となります。

なんと、「i」が小文字なのは、iPodが関係していました。
iPodのように、iPS細胞が世間ですぐに普及してほしい。そんな願いを込めて「i」を小文字にしたのです。

最初、アルファベット二文字を使い、そのネーミングにしたかったそうです。しかし、二文字ですと、すでに使われているものが多く、マッチしたものが見つかりません。そこで、三つのアルファベット(iPS)を用いて、その名前としたのです。

へ~ そうだったのかぁ(^ー^ )/

著者 出川 雄一(ツイッター)   障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。

福祉情報168へ 点字の石碑が存在するって本当ですか?

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