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釈迦の弟子!十六羅漢の一人が知的障がい者だった!?

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世界三大宗教に数えられている仏教
その仏教を開始した人物こそが、今回のレポートのポイントとなる釈迦(しゃか)さんです。

(紀元前463? - 紀元前383?)

一説よると、釈迦には8万4千人もの弟子が存在したとされています。
その中でも、優れた10人の弟子を十大弟子。
また、尊敬を受けるに値する弟子を阿羅漢(あらかん)といいました。

この阿羅漢!
合計で16人存在していたので、十六羅漢とも呼ばれています。

実は、この16人の中に一風変わった人物が存在するのです。
なんと!自分の名前すら答えることのできない、今でいう軽い知的障害を持った人物が含まれているのです。

周利槃特(シュリ・ハンドク)さんです。

今回のレポートは、社会と障がい者のあり方について少しでもヒントになれば・・・。 このような気持ちで書かせていただきます。

もの覚えの悪かった周利槃特さん。
周りからも馬鹿にされ、ついに悩んでしまうのです。

それを見かねた釈迦さんは周利槃特さんに対してこういいます。
お前はこの言葉だけを覚えればよい。

「三業に悪を造らず、諸々の有情を傷めず、正念に空を観ずれば、無益の苦しみは免るべし」

訳、三業(「身」・「口」・「心」)に悪い事をせず、生き物を傷つけず、正しい思いを心がければ悩みなどは抱かない。

しかし、周利槃特さん。この言葉すら覚える事ができません。やがて、秀才のお兄さんからは、「お前は出来が悪く、みんなの迷惑になっているから田舎に帰れ」 と言われてしまうのです。

自分の進路を悩んでしまい、再び落ち込んでしまうのです。

周利槃特さん
「私は愚か者なので弟子にはなれません。」

すると釈迦さん
「本当の愚か者というのは、自分が愚か者だと気がつかない人の事をいうんだよ。しかし、お前は自分が愚か者だと気がついている。だから、お前は愚か者なんかじゃないんだ。」

そして、

釈迦さん
「お前は掃除ができたよな。掃除をしながら、この言葉だけを念ずればよい。『塵を払い、垢(あか)を除かん』」 (ちりを払い垢を取り除く)

釈迦から箒(ほうき)を渡された周利槃特さん。
ひたすらに掃除をしながら、数十年もの間この言葉を唱えていたそうです。

すると・・・

「そうだったのか。塵を払い、垢(あか)を除かんというのは、自分の心の中に存在する塵と垢・・・ つまり、頭が良くなることが救いではなく、物覚えの悪い事に対する執着心(塵・垢)を取り除く事こそが大切だったのか」

このように気がつくのです。



釈迦さん
「悟りを開くというのは、数多くの物事を覚える事では決してない。わずかな事であっても、徹底して行う事が大切なんだ。 掃除をしている彼を見てご覧なさい。その一生懸命さに思わず手を合わせたくなるだろう。お経は読めないかもしれないが、法を説くことはできるんだ」

このような背景から、十六羅漢になったとされています。

福祉研究
頭が悪いからといって決して排除をしなかった釈迦さん。
そして、周利槃特さんに役割を与え、一生懸命になれる環境を作ってあげた事。 これこそが、現代におけるメッセージなのかもしれません。

著者 出川 雄一(ツイッター)   障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。

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