視覚障害

鎌倉~江戸時代の視覚障がい者!どんな仕事をしていたの?

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平安時代、視覚障がい者の方はどのようなお仕事をしていたのだろうか? について調べてみました 今回はこのレポートの続きになります。

「鎌倉時代」~「室町時代」になると、琵琶法師は飛躍的な活躍を遂げることになります。 活躍したのは何故だろう?

それは、この時代に成立した平家物語がきっかけです。

平家物語とは源頼朝に代表される武士と、衰退してゆく平家との複雑な人間関係を記したお話です。この平家物語を琵琶を用いて語っていたのが琵琶法師です!

つまり、人々に語ることで、自分たちの生活費を賄っていたのです。ちなみに法師とは仏法に通じる人をさします。乱世となった戦国時代!琵琶でお経を唱える琵琶法師が数多く存在し、これもまたお仕事になっていました。

そして、視覚障がい者が全盛期を迎えたのが江戸時代です!この時代、幕府が盲人に対して身分を保証する政策をとり、手厚い保護を与えていたのです。

盲人の仲間たちが集まる集団(職業訓練)に「当道座」(とうどうざ)というものがありました。この集団は上下で73もの階級があるのですが、最高位にあたる「検校」(けんぎょう)という身分の人は、大名に匹敵するほどの待遇を受けていたそうです。

そして、この地位を利用して様々な職業が誕生するのです。

例えば、検校である杉山和一(すぎやまわいち)という人物は鍼(はり)と按摩(あんま=マッサージ)の技術を身に付けさせるため、世界で初めて盲人に技術を学ばせるための施設を作りました。(1680年頃)

現在、視覚障がい者のお仕事といえば、「鍼」・「灸」・「マッサージ」ですが、この流れを作りあげたのが杉山さんだったのですね♪

また、音楽の分野では八橋検校(やつはしけんぎょう 1614-1685)という人物が、日本の弦楽器である三味線や琴などの発展に尽くしました。(琵琶が衰退するきっかけとなりました)

ちなみに、和菓子の八つ橋の名前の由来は八橋検校からとったのではないか?このような説が存在します。 彼の死を偲み、琴の形をした堅焼き煎餅が配られ、ここから八つ橋が発展したとされています。

また、身分が低い盲人は幕府公認の金貸し業なども行っていました。 バックに幕府がいたので、一部の盲人は強引に取り立てていたそうです^^

しかし、江戸幕府が終焉を迎えると、盲人の特権がなくなります。そこで、江戸時代に身に付けた技術である、鍼・灸・マッサージや三味線などの音楽の分野で、自立を目指すことになるのです。

☆福祉の本質☆

そうなんです。




どの時代でも働ける環境を作りだす人物。そして、その環境で働いていた視覚障がい者の方が存在していたのです。

平成というこの時代。
新しい何かを生み出す人物が現れるかも知れません。

著者 出川 雄一(ツイッター)   障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています

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