視覚障害

点字の石碑が存在するって本当ですか?

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江島杉山神社に行ってきました。

石に業績や事跡などを刻んだものを石碑といいますよね。
この世の中は本当に面白い♪なんと、点字で刻印された石碑が存在しておりました。

場所は墨田区千歳、江島杉山神社という場所です。

上の画像は、江戸時代に大活躍した杉山和一(1610 - 1694)さんの石碑です。鍼のお仕事をされている視覚障がい者。意外に少なくありません。実は、鍼のお仕事ができるのは、世界を見渡しても日本だけなのです。

どうして、医療行為である鍼のお仕事を、日本の視覚障がい者の方ができるのでしょうか?

 



 

これこそが、盲人であった杉山和一さんが頑張ってくれたお蔭なのです。杉山さんは管に鍼を入れ、トントンと叩くあの仕組み! 管鍼法を開発した人物です。 → 管鍼法(かんしんほう)とは何ですか?(画像あり)

鍼はツボを見つける事が大切です。これなら、管でツボを探し当て、トントンと行うことができるというわけです。

杉山さんは世界で最初に視覚障がい者の教育施設、杉山流鍼治導引稽古所を設立させます。ここで、鍼や按摩(あんま)の知識を盲人たちに教えあげ、この流れが今日まで引き継がれているのです。


43行の点字で書かれています。

ぞー しょー5い すぎやま けんぎょー しょーとくひ
あまつ ひ のぼりまして もの みな あかし。 すぎやま けんぎょー あらわれまして よの
やもーどと めしいとは みな すくわれたり。 すぎやま けんぎょー わいちわ けいちょー
15ねん いせのくにの つに あれましき。 いとけなくして めしいと なられければ はりの
みちを きわめて よを すくわばやと こころざし えどに いでて やませ けんぎょーに
まなびけれども あかぬ ふしぶし おおかりければ ついに えのしまの みやいに
もうでて おしものをさえ たちて いのりを こめられけり。 がん はつる よの ゆめに
くだと はりとを えて おどろき よろこび ここに はじめて かんしんの わざわ
よに あらわれたり。 のち きょーとに いきて いりえ ほーめいに まなびあるわ みずから
きわめ みを くだき ときを かさねて ついに その かみに さかえし はりの はかせの
みちを あからめ げんろく 2ねん 5がつ とくがわの 5だい しょーぐんに
めされて おくいしと なられけり。 こわ まさしく しんかが ないか げかと ならびて
くすしの みちの ひとしなと なれりしなり。 いつももとせあまり すたれたる みちを
おこしたるにて いみじき みいさおにこそ ひがしやま すめらみことの みよ げんろく
5ねん 4がつに もーかんの しきもくを あらためさせられ そーけんぎょーを えどに
おかせらるる ことと なりて この けんぎょーぞ まず そーけんぎょーに あげられける。
ふち 800こく かづけられ えど ほんじょ ひとつめの はしの かたわらに
ひろらかなる だいたくをさえ たばせられぬ。 ここに はりの みちの まなびやを たてて
なお きたわ みちのくより みなみわ つくしのくにに いたるまで この みちの まなびやを
おき ひろく まなばされしかば くぬちの めしいら ここに まなびて その
わざを えけり。 ほし うつり もの かわれども いま はりの みちに かかずらう もの
いつよろず たれかわ この けんぎょーの みかげに よらざるべき。 よに
はぐくまるべき めしいに して かえりて よを すくい よを すごす たずきを
えつるわ とつくにぐにに ためしなき ことに して こわ みな この けんぎょーの
みいさおなり。 げんろく 7ねん けんぎょー やそじあまり いつつと いう としの
5がつ 18にち やまいにて みまかられぬ。 あらわしし ふみに いがく せつよーしゅー、
せんしん 3よーしゅー、 りょーじの たいがいしゅー ありて ながく この みちの
かがみなり。 すめらみこと この けんぎょーの みいさおを しるしたまい こたび
とーぐーの ごけいじを おりと して しょー5いを おくらせらるる とーときろかも
かしこきろかも うねびの みやはしら ふとしく つかえまつりしより みちとせに ちかく
すがれたる ひとびと いやつぎつぎに あらわれしかど めしいにして かかる
みいさお たてたる ひとわ たぐい あらじかし。 ここに この みかげに よる おちこちの
ひとびと はかりて たいしょー 13ねん 5がつ 18にち ふたももとせあまり
いそとせの まつりに つかまつりて その かたみにとて この いしぶみを けんぎょーが
おわしし ところと しのびつつ ここに たつる こととわ しつ その ひとびとが ふで
とりてより いわるる ままに ふじのや あろじ なおまさ しるす。

はなは えみ なみは さざめく ぬばたまの
やみを はらひて ひの いづる とき

しょーわ いつとせ 5がつ けんぎょーの ふたももやそとせの まつりも とどこおる
こと なく すませける。 この かたみにと としふりて こぼちける この いしふみも
よみがたく なりしかば あらたに その いた つくりなし ここに しふくなせり
ざいだん ほーじん すぎやま けんぎょー いとく けんしょーかい
いた せいさくしゃ  せと せんぞー

著者 出川 雄一(ツイッター)   障がい者の工賃を高める仕組み(福祉資本主義)を考え、実践しております。主に点字名刺・点字印刷・ハンドメイドなど。障がい者ブランド(ココリティ)の活動も行っています。

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